揚げたてゴキブリの生き方

絵を描いて、読書して、旅をして。 版権多め。

昔と呼ぶには鮮明な思い出話

昨年の日記をこちらに移行しました。
2012年11月からの分で、内容は【曾祖母について】の思い出記録といったところでしょうか。
介護についてやどういった状態かなどが書かれております。

そして2013年の2月15日。バレンタインの翌日に眠ったまま旅立ちました。
みなさまからも愛された曾祖母でした。

 

 

2012/11/14

今日はおばあちゃんの車椅子が届きました。
それ以外にも、新しいふかふかのマットレスも!
買ったものではなく、お借りしたものです。

うちのおばあちゃんは御年92歳。
所謂介護認定は3の判定を受けております。
若干の認知症のため・・・にございます。
介護3にもなると、いろいろとお借りしたり免除されたりするものがあります。
そのうちのひとつ…のようです。
車椅子は小さめのサイズのもので、
我が家の狭い廊下でも容易に通ることができそうです。

事の始まりは先月ほどのことです。
おばあちゃんはショートステイ先で右足の大腿骨頸部を骨折してしまいました。
転倒してしまったそうです。
それまでも何度か転倒だったりすることはあったのですが、
今回ばかりはいつもと違い、骨折という結果になってしまったようです。

夜中の10時ごろに帰宅した私たち家族のもとに電話が入りました。
曰く、転倒して足を痛がっているので病院にいきます、とのこと。
突然のことに驚きました。それから、苛立ちもありました。
転倒自体は仕方がないことだったと思います。それだけ年もとっていますから。
しかし、その後救急車を呼んだのが一時間後だったのが、なによりも苛立ちました。
ショートステイなどをしている施設のマニュアルなどはわかりません。
しかし、救急車を呼ぶだけで一時間もかかるのか!と、当時は苛立ちました。

実際、わたしが別の時に救急車を呼んだ時は母が体調を崩した時でした。
嘔吐が止まらず、止む終えず救急車を読んだ時です。
夜中ではありましたが、救急へと連絡をするのにはそこまで時間はかかりませんでしたから、なおのこと、そんなにもなぜ?と思ったものです。
ちなみに言えば今でもどうしてそんなに時間がかかったのかはわかりませんが。

はなしは戻して、そうこうしておばあちゃんは骨折、という診断を受けました。
どことなくショートステイ先なら安心だろうという気持ちが強かっただけ、
多少ショックもありましたが、仕方のないことだとも、思ったものです。

それから手術を行い、無事退院。…しかししばらくして再び入院することになりました。
最初は傷口から膿のようなものがでている!という理由で、
万が一があったら怖いものね、と連れて行っただけだったのです。
入院中に大分衰えてしまったおばあちゃんでしたが、
その時は介護タクシーというものを利用して比較的楽に連れて行くことができました。
連れて行って検査を幾つか行いました。
MRIやCT…素人の私たちにはわかりませんがいろいろとしました。
そしてもう一度入院という運びになったのです。

そして、これはまだおばあちゃんにも伝えてはいないことなのですが…
現在おばあちゃんは胃がんを患っています。
様々な検査をしているうちに見つかってしまったのです。
胃がんはほかの臓器やリンパにも転移しており、
また、年齢も年齢なので手術をすることもできないと言われました。
先日宣告された余命は3ヶ月から半年…
あまりにも唐突でしたが、どうしようもないのなら仕方がありませんね。
悲しくはありましたが、私が泣いている暇はありません。
私はその前に悲しんでいる家族を支えなければなりませんから。
泣くのはおばあちゃんが亡くなったその時までとっておきたいと思いますしね。

長くなりましたが、そんなこんなで本日退院し、おうちに戻ってきました。
病院では目をつぶって眠っていたり、元気のない様子が目立ちましたが、
おうちに帰ってきて「安心した」「もうなんもしなくてもいいの?」というおばあちゃんの姿をみて、わたしも安心しました。

短くて3ヶ月。長くて半年、いやそれ以上…
いつ、なにで、どうなくなるかもわかりませんが、
出来うる限りはそばにいてあげたいものです。
延命治療はしないと決めました。
正直なはなし、植物人間なんて、生きているとは思えません。
そのような状態で無理やり命だけを永らえさせるのは苦痛だと考えていますから、
私たち家族はできるだけ自然に我が家の中で、と考えております。

胃がんですので、どうにも胃に熱を持つ、との話でした。
そのためよく「喉が渇いた」と催促をしてきます。
昔から大好きなトマトジュースをスプーンで少しずつ飲ませてあげます。
嬉しそうに、「味が濃くておいしい」と喉をすこし潤しす様子はとても微笑ましいです。
同様に、食事の量もぐっと減ってはしまいましたが、
何分グルメなおばあちゃんのためにいろいろと介護食でも美味しいものを用意するようにしています。
もしおすすめのものがあったら是非おしえてもらいたいですね(笑
ちなみに本日のおばあちゃんの夕食は
五目豆・卵がゆ・野菜ささみうどん でした。
どれも介護・赤ちゃん用で刻んであったりトロミがついていたり、と食べやすくなっています。
今日届いた車椅子にさっそく座って、食べてもらいました。
(車椅子には簡易テーブルもついていて…すごいんですよ!)
いつもより元気そうに食事を頂いてくれて嬉しかったですね。
なるべく食事などは一緒に、近くで取れるように心がけたいものです。
わたしも家にいる時間が長いですから、それくらいのことはしたいと思います。

これからはこうしておばあちゃんのことだったり、
自分のことだったり、日常について日記として記せたらと思います。
介護関係やらなんやらで面白いもの・ことがあったら是非教えてください。
これからよろしくお願いいたします!

 

2012/11/16

数日分をまとめて…
朝から多数の訪問者がありました。
在宅介護に決定したので、一部の設置物の変更などを行うためです。
廊下にあった歩くためのポールも、おばあちゃんがもう歩くこともなくなったので撤去しました。同時に、トイレに行くこともなくなるのでそこに設置されていた補助具も撤去しました。廊下が昔のように広くなったのが嬉しいようでそれ以上にすこし悲しくも思います。
かわりに我が家には車椅子が届きました。
すこし小さめサイズの車椅子で、狭い我が家の廊下でも通ることができました。
車椅子を押して見るとわかるのですが、ほんの小さな段差でも車椅子には障害になるというのをリアルに体感しました。あるくにはなんの苦にもならないのに…!
今の車椅子はとても便利にできていて驚きました。
滑り落ちたりしないように…と専用のクッションもお借りしました。お尻側が低く、足のほうが高くなっており、すこし後ろに沈み込むような形になります。そのため、前方向に転がり落ちるということを防止できる…ということです。
それだけではありません。
肘を置く部分も跳ね上げることができますし、足置き部分の取り外しもできます。これによってベッドにぎりぎりまで隣接させることができます。こうすれば歩けないおばあちゃんでも簡単に車椅子に座らせることができるのです。
この車椅子にはさらに、備え付きの簡易テーブルを付けることもできます。ベッドで起き上がって食事をするよりもこのテーブルをつかって食事したほうがいいという考えもあり、これもお借りしました。

寝ているベッドも在宅介護の場合はいろいろなものがお借りできます。
ベッド自体もお借りしているものですが、ボタン一つで高さを変えたり、上半身を起こしたりすることができてとても助かっております。
さらにこのベッドにはマットレスが別で付属しています。
前 お借りしていたマットレスも柔らかいいいものでしたが、これもまた別のものをお借りいたしました。中に空気が入った筒のようなものが入っており、これが膨 らんだり縮んだりすることによって圧力のかかる位置を変えることにより床ずれを防ぐ…といった代物になるようです。ほぼ寝たきりになってきたおばあちゃん にはありがたいものです。このマットレスも柔らかいのですが、さらに付属昨日があります。足元を温めたり涼しくしたり、空気の量を調整して柔らかさをすこ し固くしたりということもできるというのですから、驚きです。

こういったものを今回はお借りいたしました。
おトイレに関しては、 一度だけ車椅子でチャレンジはしてみましたが、やはり難しいということで、やはりおむつにしてもらうことになりました。おむつにというのはきっと気分がい いものではないとは思いますが、我々が手を貸しても苦労が多く、なかなかすることができないので諦めよう…ということになりました。

今週、来週程度には訪問のお風呂と医師もいらっしゃるとのことで楽しみです。

 

2012/11/18

今日もいくらか訪問がありました。

ショートステイ先の人からも4時ほどに連絡があり、一時間後にいらっしゃいました。少々唐突で、困惑はいたしましたが…まぁ、忙しいのでしょうし仕方がありませんね。
ショートステイ先についてはあまり言いたくはないのですが、いくらか信用できない点があるように考えています。フロアスタッフの方も雰囲気もとてもいいのですが、会社としてはとても好きになれないというか…
以 前も、お風呂で転倒したのか足を怪我して帰ってきたり、そもそも今回の骨折もこのショートステイ先でしたし、あまり大切にされていないのかなぁと疑ってし まう面がありました。入院中も全く訪れもしませんし、挨拶もフロアスタッフの方からはありましたが、上の方からはなんの連絡もありませんでした。
正直なお話、命を預かっているようなものではないのでしょうか?
それとも、ただの商売としてやっているのでしょうか?
疑問がつきませんでした。いえ、今でも疑念は残っていますが…

おばあちゃんもいくら胃がんになったとはいえ、まだまだ元気なのです。
それなのに、ショートステイをお願いしようとしても難色を示してきます。
全員ではなく、そこそこ偉そうなおばさまが、ですが…友人の介護関係の方にお伺いしたら、おそらくその会社のすこし上の立場の方だろうとのことでした。
どうにも態度が悪く、「うちに泊まっている間に死なれたら困る」だとか、「(胃がんで体力が落ちていてなにもできないから)あまり運動させないほうがいいんじゃないの」などと、少々無遠慮なことを言うのです…

私 たちはなるべく、おばあちゃんには亡くなる直前までいつもどおり平和に心穏やかな日々を、と思っています。そのため、当然、胃がんであることなども伝えて いません。それなのに、おばあちゃんに感づかれるかもしれないようなことを何度も言われてはこちらとしても心穏やかとはいかないものです…

それとも、我々の考えがおかしいとでもいうのでしょうか。
人間としての幸せを与えたいと思っていることが、おかしいのでしょうか…

もともとこちらも何も言っていないというのに、「うちの責任じゃない」というようなニュアンスのことを先に言ってきたり…理解できません。
フロアスタッフさんがやさしいのでできれば…と思っていましたが、さすがに今年いっぱいでやめるかもしれませんね。とても残念です。

少々愚痴になってしまいました。失礼いたしました(´・ω・`*)

 

同、2012/11/18

おばあちゃんに食べさせているものをすこしいただいてみました。
赤ちゃん用のごはんや、介護用のごはんを中心としています。
塩分の摂り過ぎは体によくないので、いくらか減塩となっていたりします。
量の割にはお値段もするのですが、家庭で一から作る苦労を思えばとてもありがたいものです。
もともと柔らかくしてあったり、刻まれていたり、とろみがついているので、咀嚼する力もなくなってきたおばあちゃんにはとても助かります。
柔らかく、簡単にかんで飲み込めるというのは素晴らしいことですね。
しかし、多少は噛まねばならないので、食事をしているという感覚はあります。
味に関しても、通常の食事よりは薄味に感じますが十二分に美味しさを感じる濃さはあるので、ついわたしが食べ過ぎそうになってしまったくらいです。
量が必要になるので、ヤフオフなどでいくつもまとめて購入させていただいたりもしています。大量購入を一度にしたほうが多少コストも良いように感じます。
ほかにもいろいろな料理が食べやすいようになっていて、便利ですよ。

 

おばあちゃんは多少認知症もあるので、一日同じ言葉を繰り返すことがあります。
「な にもしなくていいの?」「ただ寝ていればいいの?」と何度も何度も問いかけてくることがあります。元来の性格がより色濃くでるという認知症。ケアマネー ジャーさんは律儀で優しい方だったのね、とおっしゃってくれました。ただ寝ていればいいの?というのは、「自分はまだ元気だよ、出来ることがあるならする し、寝ているだけでいいのかしら?」という疑問や確認じゃないかとも推測しておりました。
もう一つは、入院です。
入院中にはいくつか検査を行いました。慌ただしかったことでしょう。ですから、「今日はわたしの検査はあるのですか?寝ていればいいのですか?」などといったニュアンスの問いかけも染み付いてしまったのではないか、ということでした。
「もう我が家だから、いいんだよ。なにもしないで寝ていればいいんだよ。」と何度も答えるうちに、すこし表情が柔らかくなったように思いました。
一度、胃カメラを飲んだのですが、それが苦しかったようで、今でも覚えてるようです。もう苦しいことはないからね、と言えば安心した、と嬉しそうに言いました。
やはり、苦しい治療はしまい、と繰り返し我々も決意するばかりです。
できることならこれ以上痛く苦し思いはしないでもらいたいものですね。

 

後日にでも、11月11日のわたしの外出のお話でもできたら…と思います。

 

2012/11/20

すこし日にちが空いてしまいました。
その間にもいくつか進展がありましたので、思い出しながら書いておこうと思います。

11月20日、うっすらと寒くストーブで部屋を温めながら、来客を待っていました。
その日は今思い返してもとても来客が多かったです。

まずは介護お風呂。当然、おばあちゃんにだってお風呂は必要ですから。
続いて午後になってから訪問医と看護婦さん。
それから介護タクシーの方や市からいただけるオムツの宅配…などが同じ時間に重なってしまいました。非常に忙しかったですね。

順繰りに長くなりそうですが書いておきたいと思います。

  介護のお風呂には驚きました。おぉー!などとついつい歓声を上げてしまうほどです。そもそも、足腰も弱ってしまってほぼ寝たきりのおばあちゃん。体の清潔 のためにもお風呂は必要ですが、私たちのように素人な家族ではどうすることもできません。(余談ですが介護認定も3から4や5へと引き上げになるかもしれ ない、とのことです)
介護認定によってはいろいろなサービスを気軽に格安で利用させていただけるので、そのうちのひとつであるお風呂をお願いした次第でした。
先日のうちに契約や下見は済ませていたのでさっそくお風呂が運ばれてきます。
大きめの特殊な浴槽は二つに分割されており、あっという間に組み立てられていきます。
お湯は車のボイラーで温められたものがお風呂の足元のほうよりじゃぶじゃぶと流れてきます。浴槽の上の方にハンモックのようなものを取り付ければ完成です。
あとはそこにおばあちゃんを寝せ、そのまま順に洗っていきます。
最 初は足元だけのお湯ですが、髪を洗い、全身を洗っているうちにお湯がどんどん溜まっていきます。体のほうは2人係で、素手ではなくゴシゴシ洗えるようにな 手袋をして行っておりました。お風呂のお湯が泡だらけになるのですが、お湯はどんどん流れてくるので気がついた頃には泡もすっかりなくなってしまいまし た。そのまま全身をお湯につかり温まって終わりです。見ていたのですがベテランさんなのもあって本当にあっという間でしたね。1時間程度で終わってしまい ました。
おばあちゃんも多少ボケが進んでしまったのかいつも同じことを繰り返すようになったのですが、それでもあったかい、気持ちいい、と言っていたのがうれしいです。
お 風呂でよくあったまったあとにおふとんに戻ってから、なんとお風呂に入ってるうちに爪切りも多少おこなっていたといいます。全く気が付きませんでしたね。 おばあちゃんたちの足の爪なんかは固くなっていますし、手の爪は汚れていたりもします。なかなか切りにくいというのもあって、どうしようか?と思っていた 矢先だったのでこれもまた助かりました。(いままではデイサービスのほうで行っていたものでなおさらのこと困っていたのです)
(手の爪の汚れとい うのは痒い痒いといって全身のあちこちを掻いたりするためです。実際に水分も不足しており肌がカサカサだったりというのもありますし、精神的なものもある ようです。むしゃくしゃすると痒くなるといったかんじですね。それ以外にも痒いからといっておむつの中に手を突っ込んでしまう時もたまにあります。そのた め、爪や手が便で汚れていることもあるのです。)
お風呂でじっくり暖まれたようで、上がってからはあったかいからあつい、というようになりましたね。血行も良くなったのか顔がすこし赤らんでおりましたが、血圧体温などは変わりなく安心です。


  さて、続いて午後になって、どういうわけか3時30半ごろに来客が全て集中してしまいました。先にいらっしゃったのは介護タクシーの方です。以前病院に連 れて行ったときなどにお世話になりました。タクシー代の徴収とちょっとした世間話…といったところでしょうか。話しているうちに今度はケアマネージャーさ んがいらっしゃいました。今回はすこし上の人と含めて3人がいらっしゃいましたね。
「もうしばらくしたらお医者さんもいらっしゃると思いますよー」とのことなので、そのまま待っていれば思っていたより若いお医者さんと看護師さんがいらっしゃいました。この時点で我が家には8人前後の人がひとつの部屋に…!

 祖母がお医者さんと現在の様子などについて話し合っている間、わたしはおばあちゃんの方に付き添っていたので、そちらのはなしでもすこし。
お 世話になっているほんわか系のケアマネさん(Sさん)の上の方、たしか管理者?のKさんはもともと看護師さんだったそうで、訪問の看護師さんがたとともに おばあちゃんの様子を見ていました。血圧や体温を測ったりしたあとに、いろいろあって便の話へ。もしかしたらお腹の方に溜まってるかもしれないね、とい い、確認してみたところ、案の定そうだったようです。まだ柔らかいけど、溜まってるねー浣腸しておこうかーとのことで、あれよあれよという間に浣腸を行 い、すっきりとした様子。(ちなみにお腹に便が溜まってしまうと精神的にやや不安定になる傾向にあるので助かりました。次の日はびっくりするくらいおばあ ちゃんも元気で落ち着いた様子でしたよ。寝たきりになってくるとお腹の方に力を入れることも難しくなります。)
 ほかにも水分が不足しているので、もっと水分をとったほうがいい。食事できずとも水分が取れればすこしは長く生きられるから、とのことでしたね。

ほかにもいくつかあったのですが、大きなことはこれくらいでしょうかね。
思い出したらまた続きに増やすかもしれません(´∀`*)
先日出かけてきて疲れているので今回はこれくらいで失礼します。

 

2012/12/25

今日はクリスマスですねー気がつけば前回よりまたかなりの日が空いてしまいました。

パソコンが壊れたりと色々とこのひと月でありました…
その間にもいくつかありましたので、日付は覚えておりませんが書いておこうと思います。

 

<状態について>
おばあちゃんが癌と判明し、それから大分時間もたちました。
今では脳梗塞で死ぬか、癌で死ぬか、どうなくなるかもわからない状態です。
認知症のほうも進んできてしまっており、同じことを繰り返すようになりました。
徘徊などがないだけ、家族の苦労も軽い方ではあるのでしょう。
ですが、夜中にも絶えず何かを叫んでいるというのは、家族からしたらとてつもない心労となります。
寝ても覚めても、ずーっとそうなのです。一日二日ではありません。ずっとです。
もちろん、そんな状態でおばあちゃんの方も元気なままかというとそんなはずもありません。頬も痩せてしまい、入れ歯をいれることもできなくなってしまいました。
食事もできなくなってきてしまい、最近の食事はエンシュア、というドリンク剤で補っています。
ほかに胃腸のちからも弱まり、便がお腹に溜まっていることが多く、それもまたストレスのようです。
最後に、寝たきりですので仕方がありませんが、床ずれもひどいのです。
時折痒い、痛い、と言っているのを見かけるようになりました。

ショートステイ
  上記のような状態になってから、残念なことにショートステイはお断りされるようになってしまいました。万が一泊まっている間に死なれたら困る、とか色々な ことを言っておりました。もちろん、寝たきりの人の面倒を見るのは大変でしょう。ですが、家族にだってそれ相応に用事なんかもあり、ずっとおばあちゃんに つきっきりではいられないことも多々あります。なので、せめて1日だけでも、と思っていました。

結局、どうしても家族が家を離れないといけない用事ができてしまいました。
その話をしたところ、4日間だけ預かってくれる、と仰って下さり、家族みんなでよかった、これで安心して家を開けれると喜んだものです。
次の日、お迎えの方がいらっしゃいました。
「こんにちわ、よろしくおねがいいたしますー」と家に招き入れて、送迎の車まで連れて行ってもらいました。
このたった十数分の間でも、わかってしまうことがあります。
前とは違い、「ああ、この人、すごく嫌そうだな」と思ってしまうのです。
どこがどう、と言われるとわかりませんが、前よりも明らかに表情が固く、感じ取ってしまいました。やや不安もありつつも、送り出した、次の日でした。
電話がかかってきたのです。曰く、帰って欲しい、とのこと。
また怪我?それとも、病気かしら?と心配になり、事情を聞いたら「ご飯をあまり食べてくれないので」という理由。それから付け加えたように、「微熱もあるし」とのこと。
それを聞いたとき…正直、がっくりとしてしまいました。
私たちだって、気分が乗らなければご飯をあまり食べない日だってあります。
ちょこっとだけ、微熱ならば出ることだってあります。
それはおばあちゃんも同じなはずなのです…それくらい、他の方にだってあるはずです。
その理由で、おばあちゃんはショートステイ先から返されてしまいました。
当然、私たちも大慌てで帰宅。4日間と言ってくれていたのはなんだったのか、とがっくりとしてしまいました。

もっとも、私たちは介護関係者ではないので、ステイ先のほうの規律なんかがどうなっているのかはわかりません。
しかし、ごはんを食べてくれない、や、ちょっとした微熱、で帰されるものなのかと未だに疑問に思います。
同時に、介護しないといけない家族は、その家族のために生活の全てを投げ出さなければならないのか、とも。
介護を主にしているのは私の祖母で、介護されているおばあちゃんは曾祖母にあたります。
もう祖母の体調も思わしくない日々が続いております。

介護疲れの殺人事件もよく耳にしますが、そばで手伝い、見てきたものとして、それにもとても納得できてしまいます。
「…こんなに苦しいなら、いっそ。」
決して行き過ぎたものでは、ありません。

 

 

 どうにも、介護というものはうまくいきません。これからさらに年金やらなんやらは減っていく世代になっていき、より一層大変さがますと懸念されています。

はてさて、どうなるんでしょうね……。といったあたりで、頭がごちゃごちゃしてきたのでこれにて。

 

2013/02/08

今週のお題「最近あった良いこと」

 

追伸.おばあちゃんが久しぶりにごはんをたくさん食べてくれたそうです。良かった!

 

 

ブログ自体が久しぶりになってしまいました。
以前だらだらと愚痴を漏らしてしまったのですが、ショートステイはお断りされるようになってしまい早数ヵ月。

おばあちゃんの生活もただベッドで横になっている以外になにもないような、刺激に事欠くであろう状態でした。
さらに寝たきりですから、床ずれや介護する側の疲労などもありばたばたと日々をすごしておりました。

 

そんな中で嬉しいことに、訪問看護師の方などがデイサービスにいっても問題はないのでは?とおっしゃってくださいました。

「でも、また断られるかも」と最初は遠慮していたのですが、以前通わせていただいていたデイサービスの方が快諾してくださり、どうにか今日行くことになった次第です。

 

デイサービス…一日お出かけするだけなのですが、これもおばあちゃんにはよい刺激に違いありません。

おむつの交換や床ずれの洗浄に処置、硬直してきている手足を動かしての着替えと、髪の軽いお手入れ、それから車椅子への移動に防寒対策。

不慣れなものでおよそ二時間かけて無事に準備完了!

そうこうしているうちにお迎えの車がやってきて、半分寝ている状態でしたが久しぶりのデイサービスに送り出すことができました。

少しでも楽しい一日になると嬉しいものです。

 

 

おばあちゃんもすっかりと骨と皮ばかりという表現がよく合うようになってしまいました。

当初言われていた最短余命は無事に通り越すことができてほっとしています。

しかしこれからそう遠くないうちには、と私たち家族も覚悟をしないといけないのでしょう。

だからでしょうか。

骨が浮き出るほど細ってしまった体でも、触れると暖かいことにいつも安堵しては嬉しくなります。

その体でも呼吸に合わせて上下しているのを見ると安心します。

 

 

家族、ケアマネさん他を含めた一同の当面の目標は【お花見に行くこと】です。

なんでも、近くの神社のあたりは桜が綺麗だということで、デイサービスさんが毎年お花見を行っているとのこと。

家族も参加可能ということで、春の目標はこのお花見で決定です。

今から楽しみで仕方がありません。

 

 

そんなわけで、最近あった嬉しいこと。

おばあちゃんが年を越せたこと。

おばあちゃんが久しぶりのデイサービスに行けたこと。

おばあちゃんの床ずれが少しよくなってきたこと。

おばあちゃんとお花見に行けるかも、ということ。

おばあちゃんが今日もあたたかく、呼吸をしていて、生きていると感じられること…です。

 

4時になったら帰ってくるので、どんな一日だったか聞けると嬉しいですね。

疲れて眠っちゃうかもしれませんが!笑

また時間がありましたら、これまでの数ヵ月のできごともかけたらなと思います。

それではまた!

 

2013/03/15

また長々と時間があいてしまいました。

そろそろ梅が散り、早咲きの桜が咲き始める頃でしょうか?

肌を刺すような寒さもなくなり、

大分過ごしやすい暖かさになってきました。

 

しかし、この暖かな春を迎えるより先に。

共に桜を見るという約束を果たすより先に。

前の記事の2月8日よりしばらくした、2月15日。

曾祖母が天国へと旅立ちました。

 

今日は3月15日。およそひと月が立つ頃です。

未だに家にいると、一階におばあちゃんがいるような感覚に陥ります。

ここまで長いようで短い間、多くの方と関わりました。

それも終わってしまうのだなぁと思うと、今でも少し寂しく感じます。

 

最期はまさしく、眠るように亡くなりました。

お別れに訪れてくださった方々も「若返ったほどに美しい」と。

ガンで苦しむこともなく、良かったと思います。

一人家族が減ってしまいまだまだ哀しみなどもありますが、

今後ゆっくりとその哀しみも消化していこうと前を向いて行こうと思います。

 

 

 

さて、話はややかわりまして。

曾祖母が亡くなってから親戚が訪れたりと慌ただしい日々を送っておりました。

そもそも我が家は過去にある一件で親戚とは疎遠になっていたのですが…

今回も葬儀に関してやその後の納骨についてで揉めに揉めております。

そのあたりのお恥ずかしいお話もいずれ事態が収まったらゆっくり書き起こしてみようかと思っております。

 

そしてごくごく最近。

ようやく我が家三人も一息つくことができましたが、

てんやわんやの騒ぎにどうにも精神的に参ってしまったようで…

みな夜にお布団に入っても、すぐに寝付くことができなかったりと…

そんなのがおよそ一ヶ月ほど続いております。

 

二日に一度ほど出かけたり。

ディズニーリゾートの方へと足を伸ばしては、

周辺のホテルでゆったりと休養をとったり…

 

リラックスできるように努力したからか、

最近になってようやくその傾向が薄れては来ました。

そんなわけで、日々眠さとの格闘です…笑

 

ということで、またいずれ。